外壁と屋根の塗装を同時に行うと足場を1回で済ませられる構造上の理由

外壁・屋根
外壁と屋根の塗装を同時に行うと足場を1回で済ませられる構造上の理由

※本記事にはプロモーションが含まれます

「外壁塗装と屋根塗装は同時にやると足場代が1回で済む」という説明をよく見かけます。この記事では、その根拠を金額ではなく構造から確認します。具体的な足場費用の金額は、裏付けとなる公的な統計が見つからなかったため書きません。

リショップナビ外壁塗装で無料の一括見積もりを依頼する

足場は「外壁の工事」でも「屋根の工事」でもなく、共通の仮設物

国土交通省が公表している長期修繕計画作成ガイドラインでは、マンションの計画修繕工事の項目を分類する標準様式が示されています。この様式では、足場を伴う「仮設工事」が、外壁塗装や屋根防水とは別の独立した項目として扱われています。

推定修繕工事項目は、Ⅰ仮設(共通仮設・直接仮設)、Ⅱ建物(屋根防水、床防水、外壁塗装等、鉄部塗装等など)、Ⅲ設備、Ⅳ外構・その他に分類される。

この分類はマンションの大規模修繕を対象にしたものですが、「仮設工事」が外壁や屋根といった個別の工事項目とは別立てで扱われている点は、戸建て住宅の外壁塗装・屋根塗装にも共通する構造だと考えられます(当サイトの整理です)。つまり、足場そのものは「外壁塗装のための足場」でも「屋根塗装のための足場」でもなく、両方の工事から使える共通の仮設物という位置づけです。

足場を架けた状態であれば、屋根の点検・工事も行える

外壁の周囲に足場を架ける工事では、多くの場合、屋根の軒先や高い場所にも作業員が近づけるようになります。外壁塗装のためだけに足場を架けた場合でも、その足場を使って屋根の状態を点検すること自体は可能です。ただし、屋根塗装そのものを行うかどうかは、その時点の屋根の劣化状況によって判断されるべきものであり、足場があるからといって不要な屋根工事まで行う理由にはなりません(当サイトの整理です)。

足場(仮設工事)は外壁と屋根、両方から使える共通項目 仮設工事(足場) 外壁塗装等 屋根防水・屋根塗装

国土交通省の分類に沿って考えると、足場という共通の仮設物を1回架ける機会に、外壁と屋根の両方の状態を確認し、必要な工事をまとめて計画することには構造上の合理性があります(当サイトの整理です)。外壁塗装の時期の判断材料については外壁塗装の時期はいつかの記事で扱っています。

「同時に行うと足場代が節約できる」という金額の主張は検証できない

インターネット上では「外壁と屋根を同時に行うと足場代が数万円〜十数万円節約できる」といった具体的な金額を示す情報が多く見られます。しかし、これらの数字の出どころとなる公的な統計や、業界団体が公表した平均的な足場費用のデータは、今回確認した範囲では見つかりませんでした。足場の費用は、建物の高さ・形状・立地条件(道路の幅、隣地との距離など)によって変わるとされており、一律の金額を示すことは実態にそぐわない可能性があります(当サイトの整理です)。この記事では、金額の主張はせず、足場を共有できるという構造上の理由にとどめます。

同時に検討する場合も、見積書は工事ごとに内訳を確認する

外壁と屋根を同時に発注する場合でも、見積書では仮設工事費(足場代)と、外壁塗装費・屋根塗装費をそれぞれ別項目として確認できることが望ましいです。「外壁・屋根塗装工事一式」とまとめて総額だけが示された見積書では、足場代が実際に1回分の計上になっているかどうかも確認できません(当サイトの整理です)。見積書の内訳の確認方法は外壁塗装の見積書はどこを見るかの記事にまとめています。塗料の種類によって屋根と外壁で耐用年数が異なる場合、次回の工事時期がずれる可能性がある点も、発注前に確認しておきたい材料です。塗料の種類別の目安は塗料の種類と耐用年数の記事で確認できます。

まとめ

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと足場代が1回で済むという説明の根拠は、国土交通省の長期修繕計画作成ガイドラインが示す「仮設工事は外壁・屋根とは別の共通項目である」という分類構造に見出せます。ただし、具体的な節約金額を裏付ける公的な統計は見つかりませんでした。同時発注を検討する場合も、仮設工事費と各工事の内訳を分けて見積書で確認することが必要です(当サイトの整理です)。太陽光発電の設置を検討している場合、屋根の状態確認は太陽光工事のタイミングにも関わります。太陽光の費用の考え方はソーラー資料室の費用の記事で扱っています。

リショップナビ外壁塗装で無料の一括見積もりを依頼する

この記事の情報について

本文の工事項目の分類は、国土交通省が公表している長期修繕計画作成ガイドラインから直接引用・参照しています。当サイトは施工した立場ではなく、取材や実測に基づく記述は含んでいません。「当サイトの整理です」と書いた箇所は当サイトの解釈であり、公的機関の見解ではありません。

  • 国土交通省 長期修繕計画標準様式・長期修繕計画作成ガイドライン(令和6年6月改定)mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001747006.pdf(推定修繕工事項目の分類、仮設工事の位置づけ)/確認日 2026年8月14日

確認していない範囲:戸建て住宅の外壁塗装・屋根塗装を同時に行った場合の足場費用の節約額を示す公的な統計は、調べた範囲では見つかりませんでした。上記のガイドラインはマンションの計画修繕を対象にしたものであり、戸建て住宅向けの同種の公的分類は確認できていません。実際の足場費用や節約効果は、複数の事業者に見積もりを取って個別に確認してください。

あわせて読みたい