リフォームの工期はどれくらいか|公的な平均日数は未公表という現実

基礎知識
リフォームの工期はどれくらいか|公的な平均日数は未公表という現実

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「リフォームの工期は◯週間」という数字は業者サイトに数多くありますが、出典が明記されているものはほとんどありません。国土交通省は「建築物リフォーム・リニューアル調査」で工事ごとの平均工期(日数)を集計していますが、当サイトが確認できた範囲では、この記事の作成時点で具体的な日数の数値を一次資料から直接確認できていません。この記事では、工期に関する公的な統計の現状と、確認できる範囲の情報を正直に整理します。

工期の統計は存在するが、当サイトでは数値を確認できていません

国土交通省は、建築物のリフォーム・リニューアル工事の市場規模と動向を把握する目的で、平成20年度から「建築物リフォーム・リニューアル調査」を実施しています。

国土交通省では、建築物のリフォーム・リニューアル工事の市場規模及び動向の把握を目的として、平成20年度より、建築物リフォーム・リニューアル調査を実施しています。本調査は、調査対象期間に元請けとして受注した建築物リフォーム・リニューアル工事について、建設業許可業者5,000者に対して実施し、結果を四半期毎(平成29年度以前は半年毎)に公表しています。

この調査には「表3-2 用途、個別工事の受注額別 受注件数・平均工期」という統計表があり、住宅・非住宅建築物それぞれについて、受注額の区分ごとの平均工期(日)が集計項目として存在します。ただし、この統計表は政府統計の総合窓口(e-Stat)上でインタラクティブな形式で提供されており、当サイトがこの記事の作成時点でアクセスした際には、具体的な日数の数値を直接確認することができませんでした。統計自体は公表されているため、最新の数値はe-Stat上で確認できます(当サイトの整理です)。

四半期の報道発表資料で確認できる範囲

国土交通省が四半期ごとに公表する報道発表資料では、工事の受注高や受注件数、工事目的別の件数などは確認できますが、工期そのものの数値は含まれていません。令和6年度第4四半期の資料では、住宅の工事目的別受注件数として次の数字が確認できました。

住宅の工事目的別 受注件数(令和6年度第4四半期・複数回答)
工事目的 受注件数
劣化や壊れた部位の更新・修繕 1,284,008件
省エネルギー対策 72,290件

出典:国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査報告(令和6年度第4四半期受注分、令和6年度計)」/確認日 2026年8月14日

この2つの目的だけでも件数の桁が大きく異なり、「劣化した部位の修繕」のような小規模な工事から、断熱改修のような規模の大きい工事まで、リフォームと一括りにされる工事の内容には大きな幅があることが分かります。工期が「◯週間」と一律に語れない背景には、この工事内容の幅があると考えられます(当サイトの整理です)。断熱改修の対象となる工事内容は住宅省エネ2026キャンペーンの記事で確認できます。

工期を左右する要因は契約前に事業者へ確認する

住まいるダイヤル(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター)は、工事が始まってから分かる事象について、契約前の説明を求めるよう案内しています。

リフォームでは、工事を始めてみなければ分からない事象が十分考えられます。しかし、契約段階において、どのような可能性があるのかを事業者からしっかりと説明を受けておいてください。

工期についても同様で、公的な平均値の代わりに、契約前の見積もり段階で「この工事にどれくらいの日数がかかる見込みか」を個別に確認することが、現時点で確認できる最も確実な方法です(当サイトの整理です)。見積もり段階で確認すべき事項はリフォームの流れの記事で詳しく扱っています。太陽光発電の設置工事もあわせて検討している場合、設置にかかる日数はリフォーム本体の工期とは別に確認が必要です。姉妹サイトのソーラー資料室の容量の決め方の記事で設置の考え方を扱っています。

当サイトが整理した工期のばらつきの構造

工事目的別の受注件数(令和6年度第4四半期・住宅) 劣化や壊れた部位の更新・修繕 1,284,008件 省エネルギー対策 72,290件 件数の桁差は、小規模な修繕から規模の大きい改修まで、リフォームに含まれる 工事の幅を示す(当サイトの整理)。工期の公的な平均値は本文の通り確認できていません。 出典:国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査報告」/確認日2026年8月14日

まとめ

リフォームの工期について、国土交通省の調査には「平均工期」を集計した統計表が存在しますが、当サイトはこの記事の作成時点で具体的な日数を一次資料から直接確認できていません。確認できたのは、工事目的によって受注件数の規模が大きく異なるという事実です。工期の見込みは、公的な平均値ではなく、契約前に個別の見積もりの中で事業者に確認するのが現実的な方法だと整理できます。居住しながらの工事を検討している場合は住みながらリフォームの記事もあわせてご覧ください。

この記事の情報について

本文の引用・数値は、国土交通省および住まいるダイヤル(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター)の公式資料から直接取得したものです。当サイトは施工した立場ではなく、取材や実測に基づく記述は含んでいません。「当サイトの整理です」と書いた箇所は当サイトの解釈であり、公的機関の見解ではありません。

  • 国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査報告(令和6年度第4四半期受注分、令和6年度計)」mlit.go.jp/report/press/content/001894226.pdf(工事目的別受注件数)/確認日 2026年8月14日
  • 政府統計の総合窓口(e-Stat)「建築物リフォーム・リニューアル調査 年度次公表資料 表3-2 用途、個別工事の受注額別 受注件数・平均工期」e-stat.go.jp/dbview?sid=0003360971(統計表の存在を確認。具体的な数値は未確認)/確認日 2026年8月14日
  • 住まいるダイヤル「リフォームの追加請求のトラブルを防ぐために」chord.or.jp/reform/trouble.html/確認日 2026年8月14日

確認していない範囲:「表3-2 用途、個別工事の受注額別 受注件数・平均工期」に集計されている具体的な平均工期(日数)の数値は、この記事の作成時点で確認できませんでした。工事内容別・地域別の工期の目安についても、公的な統計は見つかりませんでした。実際の工期は物件の状況や工事内容によって大きく変わるため、契約前の見積もりの中で事業者に確認してください。

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