住みながらリフォームはできるか|個人宅にも義務がある石綿調査

基礎知識
住みながらリフォームはできるか|個人宅にも義務がある石綿調査

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「住みながらリフォームできるか」に一律に答える公的資料は見当たりませんでした。工事の規模や範囲によって答えが変わるためです。ただし、居住しながらの工事で特に関わってくる公的な仕組みが2つあります。石綿(アスベスト)の事前調査義務と、室内空気中の化学物質に関する指針値です。この記事では、この2つを軸に、住みながらの工事で確認しておきたい公的な情報を整理します。

「できるか」に一律に答える資料は見つかりませんでした

国土交通省・環境省・厚生労働省のいずれの公式サイトにも、「住みながらリフォームが可能かどうか」を判定する基準を示した資料は見当たりませんでした。工事の範囲(部分的な内装工事か、水回りを含む全面改修か)によって生活への影響が大きく異なるためだと考えられます(当サイトの整理です)。一方で、居住しながらの工事に関わる公的な安全上の仕組みは確認できたため、以下で整理します。

個人宅のリフォームでも石綿の事前調査が義務化されている

令和4年4月1日から、建築物の解体・改修工事を行う施工業者には、石綿含有建材の有無を事前調査し、その結果を都道府県等に報告する義務が課されています。

石綿の事前調査結果の報告対象は、以下のいずれかに該当する工事(令和4年4月1日以降に工事に着手するもの)で、個人宅のリフォームや解体工事なども含まれます。建築物の解体工事(解体作業対象の床面積の合計80㎡以上)、建築物の改修工事(請負代金の合計額100万円以上(税込))

請負代金100万円以上の改修工事であれば、一般の個人宅のリフォームもこの報告義務の対象に含まれます。住みながら工事をする場合、石綿含有建材の有無は、粉じんの飛散防止措置や工事中の在宅の可否に関わる可能性がある事項です。事前調査の結果は施工業者から説明を受けられる仕組みになっています(当サイトの整理です)。

室内の化学物質には国の指針値がある

厚生労働省は、内装材や接着剤などから発生する化学物質について、室内濃度の指針値を定めています。

厚生労働省が指針値を定めている主な化学物質(抜粋)
区分 内容
室内濃度指針値 ホルムアルデヒドなど、内装工事で使われる建材・接着剤に由来する化学物質ごとに設定
標準的測定方法 室内空気中の化学物質を測定するための統一的な手法

出典:厚生労働省「シックハウス対策」(化学物質の室内濃度指針値・標準的測定方法)/確認日 2026年8月14日

これは新築だけでなく、内装の張り替えなど居住中に行う工事にも関係する指針です。工事直後は指針値を超える濃度が一時的に生じる可能性があるため、居住しながらの工事では、工事中・工事後の換気について事業者に確認しておくことが安全上の観点から重要だと考えられます(当サイトの整理です)。断熱改修など省エネ関連の工事内容については住宅省エネ2026キャンペーンの記事で確認できます。

工事中の生活への影響は契約前に確認する

住まいるダイヤル(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター)は、工事中の変更や追加費用について、契約前の説明を求めるよう案内しています。

リフォームでは、工事を始めてみなければ分からない事象が十分考えられます。しかし、契約段階において、どのような可能性があるのかを事業者からしっかりと説明を受けておいてください。

住みながらの工事の場合、工事範囲の変更は生活への影響にも直結します。「どの部屋がいつ使えなくなるか」「水回りが止まる期間はあるか」といった生活面の確認事項も、契約前に事業者と共有しておくべき内容だと整理できます(当サイトの整理です)。契約前・工事中に確認すべき事項全般はリフォームの流れの記事にまとめています。太陽光発電を設置している住宅で工事中の停電に備えたい場合は、姉妹サイトのソーラー資料室の停電時の使い方の記事が参考になります。

当サイトが整理した確認事項

住みながらリフォームで確認する3つの事項(当サイトの整理) 1.石綿の事前調査結果 工事前に施工業者から 説明を受ける 2.室内化学物質と換気 工事中・工事後の 換気計画を確認 3.使えなくなる範囲 部屋・設備ごとの 停止期間を確認 出典:環境省(石綿事前調査結果報告制度)・厚生労働省(シックハウス対策)・ 住まいるダイヤル(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター)の公式情報 /確認日2026年8月14日

まとめ

「住みながらリフォームができるか」に一律に答える公的資料は見つかりませんでしたが、居住しながらの工事に関わる公的な仕組みは2つ確認できます。請負代金100万円以上の改修工事に義務づけられている石綿の事前調査と、厚生労働省が定める室内化学物質の濃度指針値です。工事範囲による生活への影響については、契約前に事業者へ個別に確認するのが現実的な方法です。全体の流れはリフォームの流れの記事、工期の考え方は工期の記事で扱っています。

この記事の情報について

本文の引用は、環境省・厚生労働省・住まいるダイヤル(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター)の公式サイトから直接取得したものです。当サイトは施工した立場ではなく、取材や実測に基づく記述は含んでいません。「当サイトの整理です」と書いた箇所は当サイトの解釈であり、公的機関の見解ではありません。

確認していない範囲:「住みながらリフォームが可能な工事の範囲」を判定する公式な基準は見つかりませんでした。工事中に一時的に室内濃度指針値を超える可能性の有無や、その具体的な数値についても、個別の工事内容に依存するため確認できていません。実際の可否や安全対策は、契約前に施工業者と個別に確認してください。

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