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「ZEH水準への断熱改修はいくらかかるか」を調べようとして、国土交通省・経済産業省・環境省の公式資料を確認しましたが、改修費用そのものを示す一次資料は見つかりませんでした。むしろ確認できたのは、国の補助制度がそもそも「ZEH水準(断熱等性能等級5)」をリフォームの区分として使っていないという事実です。この記事では、見つからなかったことも含めて、分かっている範囲を正直に整理します。
ZEH水準への改修費用を示す公的な統計は見つからなかった
ZEH水準(断熱等性能等級5)まで断熱性能を引き上げるリフォームについて、㎡あたりや戸あたりの工事費用を示す国土交通省・経済産業省・環境省の一次資料を探しましたが、見つかりませんでした。工事費用は既存住宅の構造や現在の断熱状況によって差が大きく、公的機関が単純な費用相場を示していないためと考えられます(当サイトの整理です)。出どころ不明の「相場は◯万円」という数字は、本記事では扱いません。
国の補助制度は「ZEH水準」を区分として使っていない
調べる過程で分かったのは、みらいエコ住宅2026事業のリフォーム補助が、性能向上の幅を2段階で区切っているという点です。
「断熱等性能等級6に相当する工事(①開口部の断熱改修+②躯体の断熱改修+③特定エコ住宅設備の設置)」を行う場合は100万円/戸(平成28年以前新築)。「次世代省エネ基準に相当する工事(①開口部の断熱改修+②躯体の断熱改修)」を行う場合は50万円/戸(同)。
この2区分は「次世代省エネ基準(概ね等級4)」と「等級6相当」であり、ZEH水準にあたる等級5をちょうど指定した補助区分は見当たりません(当サイトの整理です)。断熱等性能等級そのものの基準値は断熱等級の記事で解説しています。「ZEH水準への改修」という言葉が世間で使われる場合、実際に何を指しているかは文脈によって異なる可能性があります。
補助上限額(参考)は等級6相当で80万〜100万円
ZEH水準そのものではありませんが、参考として、みらいエコ住宅2026事業のリフォームで最も高い補助区分(等級6相当)の上限額を確認します。
| 住宅の新築時期 | 次世代省エネ基準相当 | 断熱等性能等級6相当 |
|---|---|---|
| 平成28年以前 | 50万円/戸 | 100万円/戸 |
| 平成29年以降 | 40万円/戸 | 80万円/戸 |
出典:みらいエコ住宅2026事業 事業概要/確認日2026年8月14日
この上限額は補助金の金額であり、工事費用そのものではありません。工事費用から補助額を差し引いた実質負担がいくらになるかは、補助額が公表されている一方で工事費用が不明なため、当サイトでは算出できません(当サイトの整理です)。
費用の手がかりは断熱材使用量あたりの補助単価のみ
工事費用そのものではありませんが、国が公表している唯一の関連単価は、断熱材の使用量(㎥)に応じた補助単価です。外壁の場合、性能の高い断熱材(F区分)で44,000円/㎥、標準的な断熱材(C・B・A-2・A-1区分)で14,000円/㎥です。部位別の単価は断熱改修費用の記事で一覧にしています。これは補助額の算定単価であり、実際の材料費・施工費とは別の数字です。
実質負担を知るには施工業者の見積もりが必要
ZEH水準相当まで性能を引き上げる場合、工事費用は住宅の構造・現状の断熱状況・使用する断熱材や窓の性能によって大きく変わります。実際の負担額を把握するには、住宅省エネ支援事業者に登録された施工業者から見積もりを取り、そこから見込まれる補助額を差し引いて確認する以外に方法がありません(当サイトの整理です)。太陽光発電と合わせて性能向上を検討する場合、太陽光側の費用の考え方は姉妹サイトのソーラー資料室の費用の記事にまとまっています。
まとめ
ZEH水準への断熱改修費用を示す公的な統計は見つかりませんでした。国の補助制度(みらいエコ住宅2026事業のリフォーム)は、ZEH水準(等級5)ではなく「次世代省エネ基準相当」と「断熱等性能等級6相当」の2段階で補助上限額(40万〜100万円)を区切っています。工事費用の手がかりとして公表されているのは断熱材の使用量に応じた補助単価のみで、実質負担額は施工業者の見積もりでしか分かりません(当サイトの整理です)。
この記事の情報について
本文の補助上限額・補助区分は、みらいエコ住宅2026事業の公式サイトから直接取得したものです。工事費用そのものについては、公的機関の一次資料を探しましたが見つかりませんでした。当サイトは施工した立場ではなく、取材や実測に基づく記述は含んでいません。「当サイトの整理です」と書いた箇所は当サイトの解釈であり、公的機関の見解ではありません。
- みらいエコ住宅2026事業 事業概要mirai-eco2026.mlit.go.jp/about/(補助上限額の区分)/確認日 2026年8月14日
- みらいエコ住宅2026事業 躯体の断熱改修【リフォーム】mirai-eco2026.mlit.go.jp/reform/point2.html(補助単価表)/確認日 2026年8月14日
確認していない範囲:ZEH水準(断熱等性能等級5)相当のリフォームにかかる工事費用そのものを示す公的な統計は、調べた範囲では見つかりませんでした。開口部の改修費用と躯体の改修費用を合算した実質負担のシミュレーションも確認していません。実際の費用は住宅ごとに異なるため、施工業者への相見積もりでご確認ください。制度の内容は変わる可能性があります。
リフォーム資料室



