窓の性能区分とは何か|熱貫流率Uwで補助額が2倍以上変わる仕組み

窓・玄関ドア
窓の性能区分とは何か|熱貫流率Uwで補助額が2倍以上変わる仕組み

※本記事にはプロモーションが含まれます

先進的窓リノベ2026事業の補助額は、窓のサイズではなく「熱貫流率」という性能の数値で区分が決まります。同じ「中」サイズの窓でも、性能区分がP(SS)かAかで補助額は倍近く変わります。この記事では、環境省が公表している熱貫流率の基準値と、区分ごとの補助額の関係を確認します。

熱貫流率(Uw)とは何か

熱貫流率は、窓を通してどれだけ熱が伝わりやすいかを示す数値です。数値が小さいほど熱を通しにくく、断熱性能が高いことを意味します。先進的窓リノベ2026事業では、窓の熱貫流率をUw、玄関ドアの熱貫流率をUdと表記し、この数値によって性能区分が決まります。

窓の性能区分は、ガラス交換・外窓交換ではP(SS)がUw1.1以下、SがUw1.5以下、AがUw1.9以下です。内窓設置はP(SS)がUw1.1以下、SがUw1.5以下の2区分です(環境省公式サイトの記載内容)。

区分ごとの基準値を並べる

窓の性能区分と熱貫流率(Uw)の基準
区分 ガラス交換・外窓交換 内窓設置
P(SS) Uw 1.1以下 Uw 1.1以下
S Uw 1.5以下 Uw 1.5以下
A Uw 1.9以下 設定なし

出典:先進的窓リノベ2026事業 対象工事の詳細(環境省)/確認日 2026年8月14日

性能区分ごとの熱貫流率Uwの基準(数値が小さいほど高性能) P(SS) Uw 1.1以下 S Uw 1.5以下 A Uw 1.9以下 出典:先進的窓リノベ2026事業 対象工事の詳細(環境省)/確認日 2026年8月14日

性能区分によって補助額はどう変わるか

外窓交換(カバー工法)の「中」サイズを例に、区分ごとの補助額を並べます。

外窓交換(カバー工法)・「中」サイズの補助額
区分 補助額
P(SS) 138,000円
S 92,000円
A 66,000円

出典:先進的窓リノベ2026事業 対象工事の詳細【外窓交換(カバー工法)】(環境省)/確認日 2026年8月14日

同じサイズでも、最も高性能なP(SS)は最も低いAの2倍以上の補助額です。「窓を大きく替えれば補助額が増える」のではなく、「性能の高い製品を選ぶほど補助額が増える」設計になっています(当サイトの整理です)。どの工法を選ぶかによっても補助額の絶対水準は変わるため、工法別の比較は内窓と窓交換の違いの記事で確認してください。

玄関ドアも同じ考え方で区分される

玄関ドアの性能区分は熱貫流率Ud(窓のUwに相当するドアの数値)で決まり、区分の分け方は窓と同じ考え方です。P(SS)がUd1.1以下、SがUd1.5以下、AがUd1.9以下です。ドアの補助対象になる条件は玄関ドアの記事にまとめています。

A区分がある工法と、ない工法がある

性能区分はP(SS)・S・Aの3つですが、すべての工法に3区分が用意されているわけではありません。

工法別の性能区分の設定(2026年8月14日時点)
工法 P(SS) S A
ガラス交換 あり あり あり
外窓交換(カバー工法) あり あり あり
外窓交換(はつり工法) あり あり あり
内窓設置 あり あり なし
ドア交換(カバー工法・はつり工法) あり あり あり

出典:先進的窓リノベ2026事業 対象工事の詳細(環境省)/確認日2026年8月14日

内窓設置だけA区分がありません。つまり内窓は、熱貫流率Uw1.5以下(S区分)を満たさない製品では補助の対象にならない、ということになります(当サイトの整理です)。他の工法では1.9以下のA区分でも補助が出るため、内窓を選ぶ場合は要求される性能が1段階高い、と読めます。

工法ごとの補助額の一覧は内窓設置と外窓交換の違いの記事、ガラス交換の詳細はガラス交換の記事にまとめています。

まとめ

先進的窓リノベ2026事業の補助額は、窓のサイズではなく熱貫流率(Uw)による性能区分で決まります。区分はP(SS)(Uw1.1以下)、S(Uw1.5以下)、A(Uw1.9以下、内窓設置には設定なし)の3段階(内窓設置は2段階)。同じサイズでも区分が違えば補助額は2倍以上変わります。製品がどの区分に該当するかは、施工業者を通じて対象製品検索で確認する必要があります。工法ごとの補助額の全体は内窓と窓交換の違いの記事、対象住宅の条件は対象住宅の記事で扱っています。断熱性能と冷暖房の電気代の関係はソーラー資料室の電気代の記事も参考になります。

この記事の情報について

本文の熱貫流率の基準値と補助額は、環境省の公式サイトを直接確認して記載しています。当サイトは施工した立場ではなく、取材や実測に基づく記述は含んでいません。「当サイトの整理」と書いた箇所は当サイトの解釈であり、環境省の見解ではありません。

確認していない範囲:熱貫流率の測定方法や試験機関の詳細は確認していません。個別の製品がどの区分に該当するかは、公式サイトの対象製品検索での確認が必要です。ガラス交換の区分別補助額は本文では扱っていません。

あわせて読みたい