水回りリフォームガイド|介護保険が使える工事がある

キッチン・浴室・トイレなど水回りのリフォームには、国土交通省が公開する工事内容別の価格帯の資料がある一方、要介護者がいる世帯には介護保険の住宅改修費支給という別の制度が使えます。このカテゴリでは、公的資料をもとに箇所別の価格帯と、介護保険で対象になる工事の範囲を整理しています。

もうひとつの発見は、水漏れなどの突発的なトラブルについて「修理か交換か」を判断する公的な基準は見つからなかったという点です。代わりに、国民生活センターが公表する高額請求トラブルの実態と、事業者選びの公的な目印を確認できます。

水回り3箇所の価格帯(国交省・約40社への調査に基づく参考値)

国土交通省が公開する「リフォームの内容と価格について」は、工務店・リフォーム会社・量販店等約40社へのアンケート・ヒアリングに基づく資料です。全数調査ではなく参考値ですが、公的機関が整理した価格帯として確認できます。

水回りの工事内容と価格帯
工事内容 価格帯
システムキッチンの交換 40万円〜80万円
システムバス交換 60万円〜150万円
タンクレストイレへの交換 30万円〜50万円

出典:国土交通省「リフォームの内容と価格について」/確認日2026年8月14日

価格帯に幅がある理由や、間取り変更を伴う場合の目安はキッチン・浴室・トイレの価格帯の記事で詳しく確認できます。

介護保険で対象になるのは、この価格帯とは別枠の工事

手すりの取付けや段差の解消など、介護保険の住宅改修費支給の対象になる工事は、上記の価格帯とは別の制度です。支給限度基準額は20万円で、要介護状態区分にかかわらず定額です。

介護保険の住宅改修費支給の要点
項目 内容
支給限度基準額 20万円(要介護状態区分にかかわらず定額)
自己負担割合 原則1割(所得等により2〜3割)
対象工事 手すりの取付け・段差の解消・床材の変更・扉の取替え・便器の取替え等
対象外 動力式の昇降機・リフト・段差解消機の設置

出典:厚生労働省 福祉用具・住宅改修/確認日2026年8月14日

支給限度基準額の考え方や、転居時・要介護度が大きく上がった場合の再支給ルールは介護保険の住宅改修は上限20万円の記事で扱っています。

水回りリフォームの2つの制度 キッチン・浴室・トイレの交換 →国交省の参考価格帯(40社調査) 手すり・段差解消等の改修 →介護保険の住宅改修費支給(上限20万円)

水漏れの「修理か交換か」を判断する公的基準は見つからなかった

調べた範囲では、水漏れの症状に応じて修理と交換のどちらを選ぶべきかという判断基準を示す公的な資料は見つかりませんでした。代わりに確認できるのは、国民生活センターが公表する水回り修理のトラブル実態です。相談件数は2016年度の2,437件から2020年度の5,882件に増加し、契約購入金額はトイレ修理で平均17.0万円、水漏れ修理で平均17.7万円と報告されています。事業者を選ぶ際は、各自治体の水道局が公開する指定給水装置工事事業者の一覧が唯一の公的な目印です。詳しくは水漏れは修理か交換かの記事で確認できます。

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リフォーム費用の公的統計の全体像はリフォーム費用の公的な統計はどこにあるかの記事、太陽光発電など他の設備投資とあわせて検討する場合は姉妹サイトのソーラー資料室の見積もりの記事も参考になります。

この記事の情報について

本文の数字・引用は、国土交通省・厚生労働省・国民生活センターが公表している資料から直接取得したものです。当サイトは施工した立場ではなく、取材や実測に基づく記述は含んでいません。

確認していない範囲:工事種類別・面積あたりの単価を示す全数調査の公的統計は見つかりませんでした。水漏れの修理と交換を判断する公的な基準も見つかりませんでした。個別の工事内容の妥当性は、この記事だけでは判断できません。実際の見積もりや制度の適用可否は、複数の事業者や自治体の窓口にご確認ください。